自発性を育てることは、こどもの将来に大きな影響を与えます。
特に、読書は自発性を高めるための強力なツールです。
本を通じて、こどもは新しい世界を探求し、自らの興味を深めることができます。
この記事でわかること
- なぜ本を読むことで自発性が育つのか
- 自発性を育てる本の選び方
- 自発性を育てるおすすめ本
この記事では以上のことがわかります。
- こどもの自発性を育てたい!
- こどもの本選びに悩んでいる…
そんな方は読み進めてください!
本が自発性を育てるワケ
読書は自発性を高める協力なツールだと冒頭でお話しました。
ここではその理由をお話します。
本がこどもの自発性を育てる主な理由は以下の2つです。
本が自発性を育てるワケ
- 世界が広がるから
- 問題解決能力が高まるから
本が自発性を育てるワケ①:世界が広がるから
本は、こどもの世界を広げる扉です。
さまざまな物語や情報を通じて、こどもは新しい視点や考え方を学びます。
特に、異文化や異なる価値観にふれる本は、こどもの視野を広げ、他者を理解する力を育てます。
また、ファンタジーや冒険物語など、想像力を刺激する本を読むことで、こどもは自発的に新しいアイデアを考える力を身につけます。
本が自発性を育てるワケ②:問題解決能力が高まるから
本を読むことで、こどもはさまざまな問題に直面するキャラクターたちの姿を目にします。
これにより、こどもは問題解決の方法を学び、自発的に考える力が育まれます。
物語のなかで登場人物がどのように困難を乗り越えるのかを観察することで、こどもは自分自身が直面する課題に対しても前向きに取り組むことができるのです。
読書を習慣化する工夫
「こどもの自発性を伸ばすためにも本を読ませたいけど、なかなか習慣化できない…!」とお悩みではないですか?
ここで、読書を習慣化する工夫をお伝えします。
読書を習慣化する工夫
- 興味・関心のある本を選ぶ
- こどもに選ばせる
- 読書タイムを特別な時間にする
- 親が読書を楽しむ姿をみせる
読書を習慣化する工夫①:興味・関心のある本を選ぶ
本の選び方はこどもの自発性を育むうえで重要な要素です。
好きなものでないと好奇心がわかず、自ら読もうとは思いません。
こどもの興味・関心があるテーマの本を選ぶと、自然と本に引き込まれていきます。
「読書」と聞くと、絵本や小説のようなものを思い浮かべるかもせれませんが、図鑑を選ぶのも◎。
動物が好きな子は、動物がでてくる絵本・物語はもちろん、図鑑を用意するのもいいでしょう。
字を覚えたり、語彙を増やすための読書ではなく、自ら興味のあるものに対して行動する「自発性」を育てるための読書です。
文字のある・なしはあまり気にしないでください。
読書を習慣化する工夫②:こどもに選ばせる
前述の通り、こどもの自発性を伸ばすためには、こどもの興味・関心のある本を選ぶことが大切です。
ということで、こども本人で選んでもらうのもおすすめ。
自分で選んだ本だと愛着もわいてよりいっそう一生懸命読むものです。
こどもに選んでもらうときのポイントは、基本的に口出しをしないことです。
こどもが「読んでみたい」と持ってきた本には前向きな姿勢を示し、どうしても受け入れられない本だった場合は話し合いながら一緒に納得のいく1冊を選んでみてください。
読書を習慣化する工夫③:読書タイムを特別な時間にする
読書タイムを特別な時間と位置づけることで、こどもにとって読書がより楽しみなものとなります。
たとえば、夜寝る前のリラックスタイムに一緒に本を読む時間をつくることで、こどもは読書を楽しみにするようになります。
「そんなことで?」と思う方もいるかもしれませんが、こどもはパパ・ママと一緒に何かをするのが大好きなもの。
お気に入りの場所やクッションなどで特別感を演出してもいいかもしれません。
1日の締めくくりのイベントとして、楽しい雰囲気をつくりながら親子で読書を楽しんでください。
読書を習慣化する工夫④:親が読書を楽しむ姿をみせる
こどもの読書を習慣化する工夫の最後は、親が読書を楽しむ姿をみせることです。
こどもはパパ・ママのことが大好きで、マネをしたがります。
そんなパパ・ママが積極的に本を読んでいたら…こどもは自然と本と向き合いだします。
本のジャンルは問いません。
こどものための本選び同様、パパ・ママが気になる本を選んで、読書を楽しんでください。
親子で読書が趣味になると話題も広がっていいですね。
こどもの自発性を育てるためのひと工夫
こどもが興味のおもむくままに本を読むだけでも自発性を引き出すことができます。
しかし、さらに自発性を育てる方法があるんです。
それは、親子で本の感想を言いあったり、内容を話し合ったりすることです。
感想をシェアしたり話し合うことで、こどもは新たな気づきをえたり、他のことにも興味を示したり、自分の考えを整理することができます。
これにより、こどもは自分の意見をもち、自発的に行動する力がついていきます。
年齢別おすすめの自発性を育てる本
こどもの自発性を育てるための読書において、こどもの興味・関心をひく本を選ぶことが大切です。
とはいえ、最初はどんな本を選べばいいかわからなかったり、じっくり選ぶ時間がなかったりしますよね。
そこで、年齢別におすすめの本をご紹介します。
年齢別おすすめ本
幼児 | 『しろくまちゃんのほっとけーき』 |
小学校・低学年 | 『ぐりとぐら』『あさえとちいさいいもうと』 |
小学校・高学年 | 『スイミー』『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』『ミツバチのはなし』 |
中高生 | 『7つの習慣 ティーンズ』『君たちはどう生きるか』 |
幼児におすすめの自発性を育てる本
幼児期は「自分でやってみよう」という気持ち、つまり自発性の芽を育てる時期です。
こどもたちは絵本の登場人物と一緒に、「やるぞ!」と決意して取り組むことを体験し、共感することができます。
たとえば、『しろくまちゃんのほっとけーき』は、しろくまちゃんが自分でホットケーキをつくる様子が描かれていて、「自分もやってみよう」という気持ちを育てます。
このような、こどもがチャレンジできるようなことが書かれている本はこどもの「やってみたい」という気持ちを刺激し、自発性を高めてくれます。
実際にチャレンジさせてあげられるとなおいいですね。
低学年の子におすすめの自発性を高める本
小学生になると、自分の意思で行動する場面が増えます。
『ぐりとぐら』は、冒険心を育てるだけでなく、何かを達成する喜びを教えてくれる本です。
達成感を感じると「次もやってみよう」と自発性の成長が加速します。
達成する喜びを追体験できるのはいいですね。
また、『あさえとちいさいいもうと』もおすすめ。
姉妹間の関わりを通して、自分から助けあう大切さを学べる内容です。
絵本で達成する喜びや助けあう大切さを追体験することで、自発性を育てていきましょう。
高学年の子におすすめの自発性を高める本
高学年になると、さらに自分で考える力を伸ばすことが求められます。
自発性を発揮するには、「自分」を知って自分軸をもつことが大切です。
また、ときには他の人を巻き込んで何かをすることもあるでしょう。
『スイミー』や『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』など、自己発見や他者との関わりをテーマにした本は、自発性をさらに高める効果があります。
また、自分の判断で行動すると「責任」がつきものです。
責任感についてふれられる絵本が『ミツバチのはなし』。
この本は、ミツバチの人間との関わりや自然のなかの役割などが描かれている絵本です。
社会の一員としての責任感を学ぶことができる内容になっていて、おすすめです。
「高学年におすすめ」としましたが、3冊とも読みやすい絵本を選びました。
これなら読書が苦手なお子さんも読めるのではないでしょうか。
中高生の子におすすめの自発性を高める本
中高生になると、将来の夢や目標について考えることが増えます。
この時期には、自分自身を見つめ直すための自己発見本が役立ちます。
『7つの習慣 ティーンズ』は、スティーブン・R・コヴィーのベストセラーをもとに、若者向けに書かれた自己啓発本です。
自己理解を深めるためのワークが豊富に含まれており、こどもが自らの強みや価値観を再確認することで、次に何をすべきかを自発的に考える力が養われます。
もう1冊、『君たちはどう生きるか』もおすすめします。
この本は、自己探求と社会との関わりについて深く考えさせる内容で、こどもが自分の意思で行動する力を養う助けとなります。
正直、大人も読むといろいろ考えさせられる2冊です。
ぜひ読んでみてください。
まとめ:本でこどもの自発性は伸びる!
読書は、こどもの自発性を育てるための強力な手段です。
本を通じて新しい世界にふれることで、こどもは自ら学び、考える力を養います。
親として、こどもが本に興味をもち、読書を楽しむ環境をととのえることが重要です。
ぜひ、この機会に、こどもと一緒に読書を楽しみながら、自発性を育てる一助としてください。