自発性は、こどもの将来において非常に重要なスキルです。
しかし、気質や性格によっては、自発性が育ちにくいこどももいます。
それでは、どのようにすれば自発性を育てることができるのでしょうか?
この記事では、自発性が育ちにくいこどもに焦点を当て、効果的な育て方について解説します。
自発性が育ちにくい気質とは?
気質は、生まれつきもっている特性や性格の基盤となる部分であり、環境や経験に左右されにくい傾向があります。
たとえば、内向的な気質のこどもは、新しい状況や変化に対して慎重で、不安を感じやすいことが多いです。
内向的な気質のこどもは、新しい活動や人との関わりに対して消極的になることがあります。
しかし、気質が自発性を育てる妨げになるわけではなく、適切な環境とサポートがあれば、どのような気質のこどもでも自発性を引き出すことができます。
性格が自発性に与える影響
性格は、気質をもとに形成され、経験や学習によって変わる部分です。
たとえば、楽観的で前向きな性格のこどもは、新しいことに対して積極的に取り組む傾向があります。
一方で、慎重な性格のこどもは、リスクを避ける傾向が強く、チャレンジを嫌がることがあります。
このような性格の違いは、自発性の発揮に影響を与えることがありますが、環境や親のサポートによって改善することが可能です。
どんな子にも当てはまる!自発性を育てるための環境づくり
気質や性格に関係なく、自発性を育てるためには、安心できる環境を整えることが重要です。
環境づくりのポイントを以下にまとめます。
自発性を育てる環境づくり
- 問いかける
- 自由な時間をつくる
- 成功体験を積ませる
- 失敗を受け入れる
- 振り返りの時間をつくる
「自分の意見を聞いてもらえる」「失敗しても大丈夫」という安心感を土台にして、自分で考えるクセをつけられれば、こどもの自発性はどんどん育ちます。
その他の一般的な自発性の伸ばし方は以下の記事に書いていますので、気になる方は読んでみてください。
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内向的な子の自発性の育て方3つのポイント
どんな気質をもっている子にも当てはまる自発性の育て方をご紹介しました。
自発性を発揮しにくい気質をもった子でも、さきほどご紹介した環境づくりを丁寧にやっていけば自発性は育ちます。
ただ、やはりお子さんの性格や気質を理解し、それに応じたサポートを行ったほうが、より自発性が育っていくでしょう。
今回は、自発性を伸ばしにくい印象を受けやすい内向的な子のサポート方法についてみていきます。
内向的な子の自発性の育て方
- 無理のない環境をつくる
- 興味や関心をもつ活動をみつける
- 自己表現の機会を増やす
内向的な子の自発性の育て方①:無理のない環境をつくる
内向的な子の自発性を育てるときに1番大切なのは、無理のない環境をつくることです。
内向的な子の傾向として以下のものがあります。
内向的な子の特徴
- 一人を好む
- 自分の世界観がある
- マイペースである
このような子に無理にいろいろなことにチャレンジさせようとすると心を閉ざしてしまいかねません。
「自発的」というのは自分の考えをもとに行動していくことなので、何もいろいろなことをしなくていいんです。
内向的な子は静かで落ち着いた環境をつくり、その中で安心して自分のペースで行動させてあげると◎。
人と違っていてもあまり気にしないという特徴もあるので、自分の考えがまとまれば自発的に行動していく素質があります。
親が焦らず、こどものペースを尊重し、見守っていく姿勢が大切です。
内向的な子の自発性の育て方②:興味や関心をもつ活動をみつける
内向的な子は自分の興味に集中するのが得意です。
そのため、好きなことをみつけられると、自然と自発的に行動するようになります。
一方で、前述したように、せわしなくいろいろなことにチャレンジさせて好きなことをみつけさせようとするのはNGです。
こどもの様子をよくみて、好きそうなものをさりげなく差し出すイメージで、興味・関心を探してみてください。
内向的な子の自発性の育て方③:自己表現の機会を増やす
自分の意見やアイデアを表現する場を設けることで、内向的なこどもでも自発的に行動する力が育まれます。
自己表現をすることで、自分の考えや感情が整理され、今後の行動を決める材料として活用できるようになるからです。
ただ、内向的な子は話すより文章や絵で表現するのが好きな傾向があります。
いくら自己表現で自発性が育つといっても、無理に話をさせるのはやめておいたほうがいいでしょう。
たとえば、日記を書いたり、絵を描いたりすることが効果的です。
こどものペースで自己表現を楽しませてあげてください。
まとめ:どんな子でも自発性を育てることができる!
自発的な性格を育てることは、決して難しいことではありません。
こどもの気質や性格を理解し、適切な環境とサポートを提供することで、どんなこどもでも自発性を身につけることができます。
親としての役割は、こどもが自分で考え、行動する力を育てること。
そのために、日々の小さな成功体験やコミュニケーションを大切にし、こどもの成長をサポートしていきましょう。